シックス・アパート株式会社

2025/03/18

フルリモートでも雑談を促し交流のきっかけ作りにチャットボット活用や5分趣味トークを企画

会社概要・業務内容

社名:シックス・アパート株式会社
ホームページURL:https://www.sixapart.jp/
所在地:東京都千代田区
従業員規模:約30人 ※2024年10月時点
業種:情報通信業
事業内容:ウェブサイト構築のためのCMSプラットフォーム「Movable Type」やその関連製品を通じて、個人から法人まで幅広い情報発信を支えるツールやコンサルテーションを提供
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フルリモートワークでも、交流のきっかけを作る

当社は2016年にEBO(Employee Buyoutによる企業買収)によって独立しました。そのタイミングで個人の生産性とクオリティ・オブ・ライフ向上を目的に、働きやすい時間・場所で働くことができる「SAWS(サウス:Six ApartらしいWorking Style)」という制度を導入し、オフィス中心からリモート中心の働き方に移行しました。
しかし、フルリモートになると、職場で自然に交わされていた雑談の機会が失われることになります。リモート環境でやりとりが仕事の話だけになってしまうと、気詰まりを感じたり、ストレスのある働き方になりかねません。そこで、コミュニケーションのきっかけとなるような仕掛けとして、チャットボットやライトニングトーク(5分程度の短いプレゼンテーション)を活用しています。
SAWS制度を活用し働く様子

自社製品の公式キャラクターを用いたチャットボットで雑談を生み出す

ビジネスチャットツールの中に、当社製品のマスコットキャラクターで、従業員に馴染みのある「トフ」のボットを導入しました。これはエンジニアの遊び心から生まれたアイデアです。トフのボットは、センサーで計測したオフィスの気温や湿度を定期的に報告したり、オフィスに一番に出社した従業員に挨拶したりなどして、オフィスの状況を知らせてくれます。さらにAI機能を取り入れ、何か話しかけると面白い返事をしてくれる機能もあります。エンジニアの思いつきで楽しい機能が導入されたり、またはいつの間にか終了していたりと、日々変わっていくのを楽しみにしている従業員がいます。
「トフ」のボットイメージ

5分間のライトニングトークが従業員の趣味や人となりを知る機会に

全員がオフィスに出社していた頃は、従業員有志が月1回程度ランチ会を開き、互いに自分の興味があるものについて発表する機会を設けていました。リモートワーク開始とコロナ禍で一度途切れましたが、2022年から新しい形で再開しています。シックス・アパートでは、従業員総会を奇数月はオンライン、偶数月はオフラインで全従業員が会議室に集まって開催しています。この隔月のオフライン開催の社員総会の第二部を「交流のための時間」として、事前にルーレットで選ばれた数名がライトニングトークを行う時間にしました。トークの内容は、それぞれの最近行った場所、買ったもの、楽しかったこと、興味があるものなどについてです。1人当たり10分で、前半5分はトーク、5分は会社からのギフトタイムとしています。あらかじめ本人の希望に沿ったギフトカタログを用意しておいて、その中から好きなものを選んでもらう形式です。
社内でも好評を得たギフトカタログ

新たな従業員が会社に馴染めるようなコミュニケーションが今後のチャレンジ

ライトニングトークの良いところは、話す人の趣味や人柄などがわかることと、同じような趣味を持つ人同士で盛り上がれるところです。また、ギフトタイムのチョイスからもその人の人となりがわかり、雑談が生まれるきっかけになっています。総会が終わったあともビジネスチャットで会話の続きが行われることもしばしばあり、リモートワークの隙間を埋める大きな効果があると感じています。
現在、当社では採用を強化しているため、新しいメンバーが次々に入社してきます。スムーズなオンボーディング※のために、隔月の社員総会第二部の交流に加えて、所属チームごとに集まる機会を設けるなど、入社した人たちに会社に馴染んでもらえるような仕掛けを検討しています。
※オンボーディングとは、新人メンバーを早期に戦力化するための施策のこと
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