シックス・アパート株式会社

2025/03/18

リモートワーク手当も物価高騰対策
2022年に増額し、全従業員一律で月額20,000円支給

会社概要・業務内容

社名:シックス・アパート株式会社
ホームページURL:https://www.sixapart.jp/
所在地:東京都千代田区
従業員規模:約30人 ※2024年10月時点
業種:情報通信業
事業内容:ウェブサイト構築のためのCMSプラットフォーム「Movable Type」やその関連製品を通じて、個人から法人まで幅広い情報発信を支えるツールやコンサルテーションを提供
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リモートワーク中心の働き方を支援するための手当を導入

2016年のEBO(Employee Buyout:従業員による企業買収)による親会社からの独立を機に、当社は個人の生産性とクオリティ・オブ・ライフ向上のため、リモートワーク中心の働き方を導入し、「SAWS(Six ApartらしいWorking Style:サウス)」と名付けました。従業員は自宅、カフェ、コワーキングスペース、実家、旅行先など、それぞれが働きやすい場所を選び、好きな時間に働くことができます。
リモートワークになると、自宅などの光熱費や通信費、快適に働くための費用などを従業員が負担することになります。しかし、それらの費用は按分しづらく、一つひとつ経費精算を行うのは非効率です。そこで2016年のリモートワーク開始時から、「SAWS手当」(リモートワーク手当)として15,000円を全従業員に毎月一律に支給し、それぞれがSAWSを実現するために、使途不問、申請不要で自由に使えるようにしました。
リモートワーク中心の働き方「SAWS」

効率よく働く環境を自ら整えるための手当

自宅で働く場合、平日日中も光熱費がかかります。さらに,当社の業務には高速で安定したネットワーク回線が欠かせません。オフィスに用意されていたコーヒーやお茶なども、自分で好みのものを用意する必要があります。自宅の光熱費、通信費、その他お茶代などの諸経費を含めると大体10,000円程度と見込んだ上で、これに税金や社会保険料などの負担も考慮して15,000円に設定しました。
なお、パソコンは全従業員に希望する種類のものを支給しています。出社時の通勤費と業務外出の交通費は、個別に経費清算採算しています。
手当の使い方は従業員の自由

在宅勤務だけでなくワーケーションなど、従業員の自由な働き方を後押し

先述の通り、SAWS手当の使い方は従業員に任せています。導入当初は、SAWS手当を何カ月分か貯めて、自宅をテレワーク用に模様替えしたり、デスクや椅子などを購入したり、コワーキングスペースに通うための自転車を買ったり、といったケースも見られました。
SAWSは在宅勤務に限定しておらず、いつどこで働いてもよい制度です。一日の勤務時間を、中抜けをする形で2回や3回に分けて働いても問題ありません。そのため、なかには、お子さんと一緒に実家に数週間帰省して働く、スキー場の近くに部屋を借りて趣味のスキーを楽しみながら働く従業員もいます。また、同僚同士で温泉に出かけて移動中のみ半休を取得、到着後の日中や翌日は旅行先から働くなど、働き方のバリエーションが増えています。こうした従業員の自由な働き方を後押ししているのがSAWS手当といえます。
自宅、会社以外の働ける環境や方法はさまざま

さまざまな働き方の工夫は、仕事へのエンゲージメント向上の証

2022年の夏は、物価の上昇が目立つようになりました。特に光熱費の値上がりが顕著でした。そこで、7月にSAWS手当を月5,000円増額し、月額20,000円にしました。2024年10月現在も、この手当額を支給しています。光熱費負担が増える中、年間6万円の増額は多くの従業員から好評を得ました。
自ら働きやすい環境を作るための支援としてSAWS手当を支給していることで、従業員がより快適で効率の良い仕事環境を作ろうとする意識がより高まったと考えています。用途を限定せず、従業員の意思に委ねることによって、より良い環境で働くためのさまざまなアイデアが生まれました。こうした工夫は、仕事へのエンゲージメントが向上していることの証と捉えています。
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