東洋通信工業株式会社

2025/03/18

オンラインでも顔を合わせることを必須にして安心感を
家族のイベントや急用にも対応しやすくなり離職抑止へ

会社概要・業務内容

社名:東洋通信工業株式会社
ホームページURL:https://www.totuko.co.jp/
所在地:東京都新宿区
従業員規模:150人
業種:情報通信業
事業内容:L&C オフィス改革ソリューション、映像ソリューション、業種・業務ソリューション、データセンター・クラウドサービス、ICT基盤構築ソリューション、ICT保守・運用サービスソリューション、働き方改革サポートサービスCoCoシリーズ
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コロナ禍に先駆けて、働き方改革やテレワークの運用検討を開始

当社は「Liberty & Creation Office(自由と未来を創造するオフィス)」というコンセプトを掲げ、当社が独自に実践した経験・ノウハウを活かして、オフィスリニューアルのコンサルティング・構築事業を行いながら、当社の働き方も絶えず進化させてきました。
平成26年には「L&Cオフィス構築」でペーパーレスとフリーアドレスの運用をスタートさせ、働き方改革を実践してまいりました。令和元年には新たな取組として制度改革プロジェクトを発足させました。これはテレワーク運用へ向けた検討開始でしたが、間もなく新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延と緊急事態宣言の発動をきっかけに、BCPと生産性向上の観点で予定を前倒す形でテレワークの運用を開始することとなりました。
平成26年「L&Cオフィス構築」当時のBefore/After

日常から築かれた関係性が、テレワーク状況下でのコミュニケーション量を担保

テレワークは事前申請制とし、当日は始業時にチームミーティング、終業時に挨拶を行うなど、オンラインでも顔を合わせることを重視しました。また、事前の業務予定と実績を報告・記録することで、生産性の見える化を図りました。平成26年に「L&Cオフィス」を構築した際にはフリーアドレスの採用で新入社員と役員、さらには60歳を超えるベテラン社員が同じテーブルで働くことも珍しくなくなりました。役職や年齢に関係なく声をかけ合う習慣が身に着くことで、いつでも相談し合える日常が築かれ、テレワーク下でのコミュニケーション量を担保しています。
他の拠点ともオンラインでつながり声をかけ合う

会社を休まずに家族をケアできる働き方により、女性社員数が10年で3.4倍に

テレワーク導入後の成果としては、何よりもリテンション(離職抑止)への効果を実感しています。子育てなどの家庭の事情で、頻繁に会社を休まざるを得なかった社員も、テレワークの活用によってうまく両立できるようになりました。社歴が長く、安心して仕事を任せられる社員は、会社にとって欠かせない存在です。仕事と家庭のどちらを優先するかといった煩わしさから解放され、安心して働き続けることができます。
また、社員からのテレワークニーズへの柔軟な対応も大切であり、子どもの夏休み期間においてテレワークの要望があった際も、相談を受けた翌日には許可しました。会社全体での働きやすさが格段に向上したことで、特に女性社員数は平成26年から令和6年の10年間で3.4倍になり、女性管理職の登用も実現しました。テレワークは、これらの成果を後押しした要素だと捉えています。
テレワークが子育てと仕事の両立を後押し

社員のパフォーマンス発揮の阻害要素を取り除くことは会社の責務

テレワークは働き方のひとつに過ぎません。重要なのは、働く個人と仕事の状況に応じて最適な働き方を選べるようにすることです。パフォーマンス発揮の阻害要素を取り除く配慮が、会社には求められます。当社では、コロナ禍で一時休止していた海外研修を再開し、北海道でのワーケーション合宿も新たに取り入れました。企業理念に掲げる「社員と家族の幸福」の追求には、ワークライフバランスが欠かせません。働き方の多様化こそが、当社のあり方に直結するテーマなのです。
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