株式会社ランクアップ
2025/03/18
会社概要・業務内容
社名:株式会社ランクアップ
ホームページURL:https://rankuphd.jp/
所在地:東京都中央区
従業員規模:105人(2024年10月時点)
業種:卸売業・小売業
事業内容:オリジナルブランド(マナラ、アールオム、アクナル)製造・販売
コロナ禍の初期にテレワークとスーパーフレックス制度を導入
当社は、美容関連製品の開発・販売を行っている会社です。テレワークの導入は令和2年2月、新型コロナウイルスが流行し始めた時期でした。翌3月には学校や保育園が一斉休校・休園となり、日中に仕事をするのが難しいという声が多く挙がったため、朝5時から22時までの断続的な勤務を可能とするスーパーフレックス制度も併せて導入しました。
現在は、上長の承認があればテレワークができるハイブリッド体制です。テレワークの日はスーパーフレックスが利用できますが、これも承認が必要です。子どもの発熱などで出社はできないが稼働は可能な日、一時的な介護が必要な日、その他やむを得ない事情がある日などがスーパーフレックスの承認対象となっています。
オリジナルブランド商品の開発・販売を行う
明確なルールを設けてテレワーク導入後も売上を伸ばし続ける
コロナ禍で一時的に下がった売上は、令和3年度以降、過去最高を毎年更新しています。テレワーク導入後も成長を続ける理由には、テレワーク規定を設けてルールを明確にしたことが挙げられると思います。お客様の個人情報を扱う会社のため、規定はセキュリティ面のルールが中心ですが、「出社時と同様に電話等にすぐ対応する」、「体調不良時はテレワークではなく休暇を申請する」など、生産性低下を防ぐために定めたルールもあります。この規定に沿ったチェックリストの提出を全員に義務づけ、意識強化を図っています。
また、明確なルールではないものの、チャットでは積極的にリアクションする人が多く、オンライン会議では画面をオンにして笑顔での会話を呼びかけています。全員が同じ時間帯に同じ場所で働くわけではないので、意思疎通しづらい環境や雰囲気が生まれないための配慮です。
社内の制度やルールを明文化して全社へ共有
企業スピリットの共有とシステムによる管理、両輪でパフォーマンスを維持
もともと当社では“残業ありき”の働き方をしないのがモットーであるため、テレワークでも変わらず短時間集中型で働けているのだと思います。また、「挑戦・誠実・明るく元気」という企業スピリットを全員が大切にしているので、誰も見ていなくても誠実な働き方ができているのかもしれません。一方で、パソコンの稼働ログを取得するなど、システムによる管理も並行して行っています。
また、電話応対や掃除などの当番があるため必ず週1回は出社し、社員旅行や運動会など多くのイベントも開催しています。「ずっと誰とも顔を合わせない」といった状況にはならず、社員同士の一体感が醸成されていることも、モチベーションを高く維持できる理由だと考えています。
社内イベントでの記念撮影
「まずやってみる」の精神で働きやすい制度づくりに取り組む
社員の約8割が女性、その約半数が子育て中である当社では、育児との両立がしやすいよう様々な制度を整えてきました。「まずやってみる」の精神で、完璧な制度でなくてもスタートしてみて、問題があれば改善するか中止するかを判断すれば良いという考え方です。最近の例では、「妊活」のための通院でスーパーフレックスを利用することを認めました。1年間のテスト運用の後、正式導入するかどうかを決定する予定です。
このようなフットワークの軽さが社員に喜ばれている一方で、個別具体的なパターンが増えるにつれて管理職が承認の判断に迷うケースも増えています。ルールを明確化して管理職の負荷を軽減しつつ、働き方の柔軟性も維持していきたいと考えています。
子連れ出勤で働く社員の様子