株式会社赤坂ボーリング

2025/03/28

デジタルツール導入で、社員間のコミュニケーションを強化
業務効率化と生産性向上を実現

会社概要・業務内容

社名:株式会社赤坂ボーリング
ホームページURL:https://i-ido.com/
所在地:広島県尾道市
従業員規模:11人
業種:建設業(ボーリング事業)
事業内容:さく井工事、水道設備工事、井戸洗浄、地質調査、ケミカル製造・販売
Dinosaur

過去のボーリング調査の履歴のデジタル化がきっかけ

当社は、さく井工事や水道設備工事など、水に関連する事業を中心に行っています。そのため、屋外の現場での工事・施工も多いのが特徴です。工事を行う際には、まずボーリングで地盤に細長い穴を掘削して地質を調査しますが、2,500件以上ある過去の調査記録は、すべて紙の報告書として保管していました。井戸のポンプは10~15年で交換が必要になるので、過去の情報は新たな受注に際して掘削深度や水質の予測に役立ちます。しかし、過去の調査記録は、事務所で紙の報告書を1枚ずつめくって確認する必要がありました。これをデジタル化し、さらに現場でも活用できるようにすることを考えたのがツール導入のきっかけでした。
紙の報告書を確認する社員

テレワークを活用して膨大な量の報告書データを入力

報告書のデータ入力はそれなりの時間と手間を要しましたが、当時2人の子育てをしていた総務の女性社員がテレワークでこの作業を担ってくれました。コロナ禍の前の2017年のことでしたが、当社では育児をする社員を支援するために、週に2日間テレワークで働ける制度を運用していました。この社員は水曜日と木曜日にテレワークをしていましたが、お子さんの発熱など急な対応が必要な場合は、別の曜日に変更することも可能でしたので、「自分が会社に合わせるのではなく、自分に会社が合わせてくれるので、とてもありがたい」と話していました。
在宅でテレワークを行う社員

Googleワークスペースでデータの保存や共有の課題をクリア

テレワークは、社員と会社双方にとってメリットがありましたが、各社員がそれぞれの環境で作成したデータの保存ルールが決まっておらず、それらの共有の面で課題がありました。そこで、まずはGoogleワークスペースの活用を開始しました。クラウド上に保存したドキュメントであれば、どこにいても最新状態のデータにアクセスでき、1つのファイルを複数の人で同時編集することもできます。また、Googleマップ上に過去の掘削データとともに住所や電話番号などの情報を入力し、ワンクリックで情報を表示できるようにしました。これらの取組によって、場所を選ばずに必要な情報にアクセスできるようになりました。

ChatWorkにより、社内コミュニケーションを強化

Googleワークスペースの活用とともに、社員全員にスマートフォンを支給し、コミュニケーションツールとしてChatWorkを導入しました。これにより、事務所、テレワーク、そして現場で仕事をする社員が、リアルタイムでコミュニケーションが取れるようになりました。また、現場で撮った写真をその場で共有することで、現場にいる社員の帰社を待たずに事務所の社員は必要な業務に当たれるようになりました。現場と事務を兼務している社員は、帰社後も夜の8時、9時まで残業するのが当たり前でしたが、最近では概ね帰社後1時間以内に帰宅できるようになっています。
これらのツール導入によるDX推進は、確実に業務効率化や生産性向上につながっています。今後も、便利なデジタルツールがあれば、積極的に導入していきたいと思っています。
ChatWorkで社内コミュニケーションを取っている様子
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