さくらインターネット株式会社
2025/03/18
会社概要・業務内容
社名:さくらインターネット株式会社
ホームページURL:https://www.sakura.ad.jp/
所在地:大阪府大阪市北区(大阪本社)、東京都新宿区西新宿(東京支社)ほか、3拠点
従業員規模:839人(連結)※2024年3月末時点
業種:情報通信業
事業内容:クラウドコンピューティングサービスなどの提供、データセンター運営
コロナ禍、データセンターの保守などで出社せざるを得ない社員が存在
当社は2017年、必要に応じてテレワークができる制度を導入しました。その後しばらくは出社がメイン、テレワークはサブという状況が続きましたが、2020年3月、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、全社リモートワークに移行しました。そして4月に最初の緊急事態宣言が発令されると、原則として出社禁止にしました。ただし、サーバーの保守が必要なデータセンターをはじめ、バックオフィスやカスタマーサポートの一部で、業務上出社せざるを得ない社員が一部いました。そのような社員については、上長の許可を得た上で出社できるようにしました。
緊急事態下でリモートワークを行っている様子
1日5,000円の「緊急出勤手当」を支給し、社員に感謝の気持ちを示す
当時は、未知の部分が多かった新型コロナに対する人々の不安は大きく、「通勤電車に乗るのも怖い」という雰囲気がありました。そのような時期に、不安を抱えながら出社しなければならない社員に対して、会社として感謝の気持ちを示すために、1日5,000円の「緊急出勤手当」を支給しました。この手当を支給したことで、当時出社せざるを得なかった社員には、会社からの感謝の気持ちをある程度認識してもらえたのではないかと思います。その後、5月下旬に1回目の緊急事態宣言が終了したタイミングで、当初の不安感が少し薄れてきたこともあり、緊急出勤手当の支給は終了しました。
働きやすい環境を支援するため「通信手当」「通勤手当・住宅補助費」を支給
そのほか、コロナ禍によりリモートワークに移行した2020年3~4月のタイミングで、「さぶりこ」※という制度を立ち上げました。自宅のリモートワーク環境を整えるための支援として一時金の「臨時特別手当」10,000円と、毎月の「通信手当」3,000円を支給することで、従業員が働きやすい環境の整備に注力してきました。通信手当の支給を決めたのは、それまで自宅に固定回線を引いていない社員も多く、リモート会議などで支障が出たためです。パソコンやZoomなどのアカウントは会社から貸与できますが、自宅のインターネット環境は貸与できないため、手当の形で自宅の通信費の一部を補填しています。
さらに、「通勤手当・住宅補助費」として、通勤手当(通勤費用)、住宅補助費(通勤費用が25,000円以下の場合、25,000円から通勤費用を引いた額)を支給しています。リモートワーク移行により定期代の支給をやめ、通勤手当を日割り計算にしました。出社日が少ないほど通勤手当が減る分、住宅補助費が増える仕組みで、リモートワークにフィットした制度になっています。
※さぶりこ(Sakura Business and Life Co-Creation)とは、会社に縛られず広いキャリアを形成しながら、プライベートも充実させ、その両方で得た知識・経験を共創につなげることを目指した制度の総称
さぶりこのロゴマーク
リモートワークが当たり前になる中、手当の継続は検討の余地あり
新型コロナが5類になった以降も、当社は社員にとっての働きやすさを重視し、リモートワークを前提とした働き方を継続しています。業務上どうしても出社が必要な社員から、出社手当の要望が現在もあります。しかし当社は、「そもそも出社しないためにはどうしたらいいかを考えよう」というスタンスをとっており、今のところ出社手当の導入は検討していません。
また、現在も支給している通信手当は、当社がリモートワークに切り替えたことを機に始めた手当です。リモートワークが当たり前の働き方として定着している中で、将来的には手当の在り方自体を再検討することも考えています。
5類移行後もリモートワークを続けている様子