株式会社北陸人材ネット

2025/03/18

フルフレックスタイム・フルリモートワークにより事業の継続と社員の“らしさ”の両立を目指す

会社概要・業務内容

社名:株式会社北陸人材ネット
ホームページURL:https://hokurikujinzainet.com/
所在地:石川県金沢市
従業員規模:5人
業種:サービス業(職業紹介・労働者派遣業)
事業内容:人材紹介業、転職・就職コンサルティング、社員研修(新人~管理職)、人事制度設計支援、北陸女性活躍PJT、働き方改革PJT など
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社員の結婚を機に、テレワークを初めて導入

2016年に社員が結婚し、金沢市内から同じ石川県の七尾市に引っ越すことになったことがテレワーク制度導入のきっかけです。毎日の通勤が困難になるものの、仕事は継続したいとのことでしたので、週に1、2度の出社と、その他の日は社員の自宅近くのコワーキングスペースで、電話やメールで連絡を取りながら勤務する形を取りました。
当社代表が前職において、障がい者30~40人をテレワークで雇用していた会社の立ち上げに関わった経験を活かし、また、当時インターンシップに来ていた金沢大学の学生からの意見も取り入れながら、テレワークとの両立ができる体制を整えました。

全社でテレワーク、そしてフルリモートワークへ

2018年2月の「北陸豪雪」の際に、数日間全社でテレワークを実施しました。新幹線以外の鉄道がストップし、車を動かすにも、場所によってはどこに止めたのかわからなくなるほどの積雪となりました。そのため、無理に出社せず、顧客回りなど自分の業務を優先する体制にしました。元々北陸3県の顧客回りを車で行っており、移動中のリモートワークにはみんな慣れていたため、すぐに全社で対応できました。
2019年に別の社員がマレーシアに移住することになり、その社員に対してフルリモートワークを導入しました。その後のコロナ禍を経て、全社員がフルリモートワークに移行しました。LINE WORKSやバーチャルオフィスアプリも活用し、コミュニケーションや情報共有を図りました。
北海道でワーケーションをする様子

フルフレックスタイム制により社員のライフワークが多様化

フルリモートワーク導入当初は午前9時~午後6時の定時勤務でした。しかし、当社の主要顧客である求職者との対面は夜になることが多く、さらに待ち時間も発生するため、2020年に午前5時~午後10時の間は自由に働けるフルフレックスタイム制を導入し、3カ月ごとに労働時間を清算することとしました。社員からは、顧客からのクレームに対する不安から反対意見が挙がりましたが、丁寧に説明することで理解を深め、制度の導入に至りました。
フルリモート&フルフレックスの導入により、社員がそれぞれ多様なワークスタイルで働けるようになりました。朝と午後に家業の手伝い、それ以外の時間に仕事をする社員や、午前中にスキーに行き午後から仕事をする社員など、それぞれが独自のライフスタイルを送っています。
フルフレックスで午前中は家業の昆布漁を手伝う社員

社員の自立性・主体性が高まり、マネジメントへの参加も

フルリモートワークとフルフレックスタイム制の導入により、社員一人ひとりへの指示や進捗確認をOJTで細かく行うことは難しくなりました。そのため、社員の自主性を高める働き方を推奨し、現在は年度ごとに定めた全体目標を達成できるかどうかを重視しています。達成時のインセンティブルールを設けていることもあり、社員一人ひとりの自立性や主体性が高まってきたように感じます。
最近では、今後の戦略的な体制や役割分担について社員自らが発案してくれたこともあり、会社組織の継続に対する意識風土の醸成ができてきました。今後も現体制を続けながら、社員一人ひとりのスキルアップと会社全体の成長を図っていきたいと思います。
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